既刊艶本紹介 (10)

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 B5判、42頁 :2009年4月上梓

 

 [内容紹介]

  この物語の根底にある主題は『戦争と貞操』だが、この物語は、あくまでも作者の全ての物語に共通する主題の柱である 「性愛」物語の範疇の ものである。『性愛』は常に個人の夫々の感性と意思に従って発露する行為である。蓋し、戦争という圧倒的な暴力は不可抗力的に個人に伸し掛かり、その感情も意思も全て圧し潰し踏み躙って作用する。その時、非力な個人は、ただ恐れ、戦慄き、逃げ惑う以外に為す術を知らない。とりわけ力の弱い高齢者や女性、子供たちにおいて然りである。戦争という蛮行は、日本人が古来大切なこととして扱ってきた『性愛』や『世の仲』の豊かな発露の対極にある。
  この物語は、その戦争の結果として予期せず身に降り掛かった災難に端を発した一人のうら若い女性の辿った運命の変遷の末に見いだされる別の人間関係の中での心の充足と平安を厳しい中にも豊かなロシアの「母なる大地』を背景に描いている。文章は現代文で平易。一部ロシア語の会話が英文字で併記されていて、『沖の白帆」と同様に目先が変わっている。

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