既刊艶本紹介 (3)

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 青春の噴門 本篇:B5判、98頁 「二十禁」:2009年3月上梓

 

 [内容紹介]

  この物語の前篇では、作者の小さな体験が綯い混ぜられている。主人公の哲太郎は実在した人物がモデルになっている。物語の背景は、前篇は信州の田舎町を仮借し、後篇は南伊豆の鄙びた町に設定されている。この物語の背景の時空も極現代に近い。あからさまな性愛描写が多く、それを通して「性愛」における「世の仲」の本然が語られる作品である。文体は現代口語である。

  主人公の哲太郎は、十四歳の真夏の昼下がりの思いも掛けない出逢いをきっかけにした「筆下ろし」からその相手のさちにのめり込んでいき、さちから性愛の「極意を」仕込まれる。そのさちとの笧が断ち切れないでいた高校三年の秋に、テニス部の主将の冴子との愛の交換を経験し、冴子が「自分の半身の女」だと覚る。だが、哲太郎の高校卒業の直前にさちは哲太郎との断ち難い関係を清算するために、行方を告げずに町から姿を消す。だが、哲太郎は、冴子には「必ず迎えに来るから、待っていてくれ…」と言い残して、さちが知り合いの小料理屋の女将に話した「南伊豆の方」という僅かな「手掛かり」を頼りにさちの後を追い、南伊豆で高級料亭の板前見習いをしながら辺り一帯を懸命にさちを探し求める。そして、三年の月日が過ぎた盂蘭盆会の頃の暑い真夏の昼下がりに、あの懐かしい最初の出会いの時と同じ姿のさちに出逢う。それから、「宿世の因縁」とすっかり観念したさちとの互いの思い遣りと愛情に満ちた関係が続くも、「好事魔多し…」の例え通り、さちが癌に侵される。それから、哲太郎のさちへの献身と二人の思い思われる真の「世の仲」の愛情物語が続き…そして終り、漸くさちとの柵を断ち切れた哲太郎が冴子との約束を果たしに故郷に戻る。続篇が別途予定されている。

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